こんにちは。matsue-akiyadaisuki(@matsueakiyasuki)です。
「古い物件のリフォームっていくらかければどこまできれいになるのかよくわからない」という方へ、今回、自分が所有する築65年の古民家物件のリフォームを予算約200万円でどこまで実施できるか実験してみました。
古民家物件のビフォーアフター
この物件、島根県松江市の市街地にありまして、10年近く空き家だった古民家です。最初にビフォーアフターから公開します。
古民家物件のビフォー
これがリフォーム前の物件の様子です。古いつくりの一般的なすべて和室の戸建です。全体的に住めないほど朽ちているわけではないものの、長らく空き家だったこともあり、全体的に傷んでおり、ホコリだらけという状況でした。
また何となくピンとくる方もいると思いますが、空き家物件特有の「空き家臭」が充満していました。一番最初に内覧した時の画像は残っていなかったので、ある程度掃除したあとです。






日当たりが良いので写真ではそこそこキレイに見えるのですが、長年のホコリや汚れは相当なものでした。掃除するだけで丸2日かかりました。
古民家物件のアフター
それでは、リフォーム後の古民家です。厳密にはこの記事を書いている時点でもリフォームが一部進行中ですので85%くらい完成した状況です。







アフター(洗面)
いかがでしょうか。きれいになってはいるものの、「思ったより変わっていないなあ」とお感じの方も居ると思います。これにはもちろん理由があります。
その理由は、予算200万円のほとんどは設備関連や木製サッシ工事に消え、表層リフォーム部分に使えた金額は約50万円しかなかったからです。
リフォーム予算200万円の内訳とは?

今回のリフォーム費用200万円の内訳は下記のとおりです。正確には200万を少し超えてしまいました。
| 項目 | 費用 | 工事内容 |
| 大工仕事 | 40万円 | フローリング化、床、壁、天井造作 |
| 木製サッシ、既存建具調整 | 40万円 | 4か所の建具作成、複数個所の戸車調整 |
| 内装工事 | 10万円 | 廊下クッションフロア、キッチンのクロスなど |
| 電気工事 | 30万円 | TVアンテナ交換、配線交換、コンセント増設 |
| 水道工事 | 22万円 | 水栓交換、給湯配管新設など |
| 支給設備 | 20万円 | シンク、ウォシュレット、インターフォン、洗面台などの新設・交換部材代 |
| シロアリ駆除 | 16.5万円 | 業者依頼 |
| 襖張替え費用 | 3万円 | 10枚 |
| 照明代 | 3万円 | 施主支給 |
| 塗料、DIY器具 | 8万円 | 漆喰塗料、下地用シーラー、刷毛、浴槽塗料など |
| 作業していただいた方への謝礼 | 10万円 | |
| 廃棄物処分代 | 13万円 | 2トントラック3台分 |
| 合計 | 215.5万円 |
初めにお断りしますが、200万円の予算には外観の費用は除いています。あくまで内部に関する費用です。
つまり、外壁塗装や屋根の全面葺き替えなどの外側の工事は含んでいません。外構も含めるとおよそ330万円くらいです。
投資物件で購入して外壁を塗り替え、かつ屋根も全面葺き替えるようなケースは珍しく、一般的には内装や設備だけ手を入れることが多いと思われるため、外側部分の工事費用はあえて除いて予算約200万円として記事をすすめます。
今回の古民家物件の間取りとは?

今回の物件の間取りは下記ような感じです。延床面積(1Fと2Fを合計した建物の面積)は約90㎡と、ファミリーなら4人家族でも問題なく住める広さです。
ただし、最近主流のキッチンとリビングが一緒になっているLDKスタイルではなく、キッチンとリビングが廊下を挟んで離れている所が時代を感じさせます。
私の経験上、昭和30年代の住居の多くがこのようなリビングとダイニングが廊下を隔てて離れている間取りです。台所も4.5~6帖程度であり、どうやってご飯食べていたのかなと色々想像させられます。
では、いよいよリフォームのプランニングに入ります。
古民家物件リフォームの方向性を決める

色々検討した結果、この古民家物件リフォームの方向性は「和モダン飲食店」系で進めることにしました。
よくわからないカテゴリですが、少し前から古民家をリフォームして飲食店やゲストハウスに改装している例は全国各地にみられます。これを賃貸住宅のしかも限られた予算の中で再現しようと考えたわけです。
ちなみに参考にさせていただいたのは、千葉県館山の古民家を改装したレストラン「季の音」さんの内装です。
ここで私がご紹介するのもおこがましいのですが、私はこのような雰囲気がとても好きでして、いつか自分の物件でもこの様な内装を手掛けられないかとずっと考えていました。
このように理想とする形ははっきりしているものの、予算上和室らしさを完全に消し去るほどの内装リフォームは不可能です。
それに60年以上の時を刻んできたこの物件の「アジ」を引き出すには、どこにでもあるアパートの一室のような床以外すべて真っ白な部屋を作っても差別化できませんし、イメージにも合いません。
仮に予算を投じてそのようにリフォームした所でどう頑張っても築浅物件には勝てません。
それならば、築古を逆手に取って、古い柱や壁などをあえて露出させてこの物件にしか出せない風合いを活かしつつ、清潔でレトロな古民家物件に仕上げようと考えたわけです。
古民家のリフォームで最も費用が掛かる部分とは?

リフォームでお金がかかる部分、それは(住宅)設備の部分です。逆に言えば、ここをどれだけ抑えられるか、また手を入れる必要がない物件を購入できるかどうかで全体の金額が大きく変わります。
ここでいう設備とは、電気、水道、水回りなどの設備更新や工事のことです。今回の工事では、電気、水道、支給した設備などで合計72万円、内装リフォーム費用のおよそ33%を占めます。
設備周りはかなり費用が掛かりますが、利回りを意識するあまりこの出費を惜しんではいけません。絶対に。なぜなら、生活するうえで必要不可欠なインフラだからです。入居者様の生活満足度に直結します。
そもそも住宅設備に多額の費用投入が必要で、その費用をケチらないと利回りが達成できないような物件は購入してはいけません。もし購入したいなら購入価格を低く抑えるなどの対策が必要です。
住宅設備は入居者視点で見ると、あって当たり前のものであり、見た目のインパクトには欠けます。
お風呂や洗面台が新品に変わっていたりと一目でわかる部分ならともかく、設備は数十万円程度の投資ではあまり素人目に見てビフォーアフターでわかりやすい違いがありません。
地味な部分ですので投資家目線でいえば真っ先に削りたい出費ですが、この設備部分をおろそかにすると、入居後にトラブルが起きた時、費用と手間は何倍にもなって降りかかってきます。
しかもトラブルの内容によっては火災など入居者様の生命にも関わる可能性があります。本当にインフラあってこその美装です。
それでは、各分野でどのようなリフォームを行ったのかをご紹介します。
古民家のリフォーム工事、大工仕事の内訳 とは?

最初に築古戸建のリフォームでは主役となる大工さんの費用です。この物件では下記の項目の工事を実施しました。
| 項 目 | 作業内容 |
| 畳→フローリング化 | 10.5畳分を畳から複合フローリングに変更 |
| 天井張り替え | 雨漏りで傷んだ約13畳分の天井をシナベニヤ合板に張替え |
| 一部床作り直し | たわんでいた浴室部分の床を束から作り直し |
| 浴室ドア交換 | 浴室のドアを交換。サイズが異なる為新たに壁を造作(他の部分も含め、合計約2帖分) |
意外と工事内容としてはシンプルですが、大工工事は本当に築古戸建のリフォームの主役です。それぞれどんな工事を行ったのか、価格とともに見てみます。
和室をフローリング化する費用はどのくらい?
今回、元々6帖と4畳半だった和室を繋げて10.5帖のワンフロアのフローリングにしました。床だけの費用は手間代、材料代含めておよそ18万円でした。
フローリングの材料代だけだと1帖あたり11,000円です。昔に比べると高くなった印象が否めませんが、致し方ありません。
フローリング素材はビニール素材のクッションフロア、無垢フローリング材など色々と迷いましたが、感触と価格のバランスに優れる複合フローリングを使用しました。
和室を洋室化するのにお勧めな「複合フローリング」とは?

複合フローリングとは、合板の下地材の上に天然の木材などを貼り合わせたフローリング材のことです。今回使用したのは「シートフローリング」と呼ばれる、天然の木材の上に木目がプリントされたフローリングです。
木材の質感がダイレクトに感じられる無垢のフローリングに比べると木のぬくもりはさほど感じられませんが、傷がつきにくくメンテナンスが容易、何よりコスパが優れています。
とにかく和室を木でフローリング化したいという場合は、よく使われるクッションフロアではなく複合フローリングを選択すると雰囲気よく仕上がると思いますよ。
今回のリフォームでは、費用が多少高額になっても最低1部屋は和室をフローリング化しようと考えていました。現状居室部分は全て和室でしたので、メインの訴求ポイントを作りたかったからです。
余談ですが、工事中に畳をはがしてみると、なんと畳の下から昔の囲炉裏(いろり)が出てきました。

何とも雰囲気が良いのでそのまま残したかったのですが、防火上の観点から泣く泣くその上からフローリングを貼りました。
こういった思いがけない発見があるのも古民家物件の魅力ですね。
和室の天井をリニューアルする費用はどのくらい?

今回、天井も雨漏りのダメージがあったので交換しました。費用は13.5畳分で11万円です。
ビフォーの天井は築古物件でよく見る「竿縁天井(さおぶちてんじょう)」と呼ばれる方式で仕上げられています。
竿縁天井とは、天井の周囲を覆う廻り縁に、天井を横切る竿縁(さおぶち)と呼ばれる細い木を通した天井のことです。最もメジャーな天井仕上げのひとつですね。
ただ、竿縁天井はどうしても古臭く見えてしまいますし、そもそも、雨漏りのシミができていてそのままでは使えないので、すべて交換することにしました。
今回、リーズナブルに雰囲気よく仕上げる方法として大工さんから提案して頂いたのは、天井に下地を貼ったうえで、白っぽい色合いが特徴のシナベニヤ材を市松模様で貼る形です。


ベニヤですので、材料費を抑えることができ、模様をつけることでモダンな感じも出せるので、その方式でお願いしました。
古民家リフォーム 内装作業の内訳とは?

いちばん入居者の目に留まる内装工事、ここの工事個所は下記の通りです。
| 項目 | 作業内容 |
| 廊下、洗面、トイレ部分クッションフロア交換 | 下地作りから依頼 |
| キッチン壁紙交換 | 既存壁紙はがしあり |
本当はこの部分にもっと予算をかけられれば、ぱっと見の外観はもっと違っていたと思います。しかし、今回の物件は内装には本当に限られた予算しかかけられませんでした。
ちなみにクッションフロアの交換費用は3,200円/1㎡でした。ただし、これはクッションフロア自体は私が在庫として持っていたものを支給した作業代単体での工賃です。
クッションフロア自体は施主支給なので少々単価は高い気もしましたが、ほかの部分で色々と無理を聞いて頂いたので、そのままお願いしました。
古民家リフォーム 木製サッシ、既存建具調整 作業の内訳とは?

今回の物件は、老朽化した木製サッシの交換・新規作成、残す建具も建付けの調整などにかなり費用を要しました。今回の物件ではなんと約40万円、なんとサッシだけで全体の予算の5分の1を占めました。
本当に木製建具は鬼門です。くれぐれもご注意ください。
こちらに関しては別記事で紹介しています。
古民家リフォーム 水道、ガス関連の工事の内訳とは?

水道、ガスの工事で実施したのは下記の項目です。費用は22万円、ガスに関しては都市ガス→プロパンガスへの変更を実施しています。ガス周辺の工事に関する費用は掛かっていません。
| 項 目 | 作業内容 |
| 洗面台 | 新品交換(幅750mmの洗面台は施主支給) |
| ウォシュレット | 新品交換(施主支給) |
| 洗濯機置き場新設 | 給排水配管延長、水栓新設 |
| ボイラー→プロパン配管工事 | |
| キッチンシンク配管取り付け | |
| 洗面台給湯配管工事 | 既存は水しか出ない仕様だったため、給湯器から洗面所までお湯の配管を延長 |
| 給湯器取り付け、配管 | ちょうど程度の良い中古があったので受領 |
| 既存ボイラー撤去 | 既存がボイラーだった為、プロパンに変更する工事一式 |
| 水栓交換、新設(3か所) | 水栓支給 |
水道関連の工事内容とは?
今回は洗面所へ新しくお湯の配管を延長したのですが、給湯器からの距離が直線距離でも5M程度あり、この工事だけで6万円程度かかっています。高いとは思いますが、洗面でお湯が出ないと厳しいので仕方がありません。
ちなみに、お湯の配管を給湯器から延長する方法について、外壁に給湯用のパイプを給湯器から這わせる方法と床下を通す方法がありますが、今回の物件の場合、どちらもさほど費用は変わらないとのことでした。
可能な限り床下を通したほうが外気温の影響を受けずらいですし、見た目もスッキリしますので、皆さんも給湯の配管を洗面所などで延長する工事の際は、最初は床下を通す前提で見積もりをお願いしてみてもよいと思います。それで高いようであれば、外壁を伝う方法に変更すればよいと思います。
また、洗濯機置き場が室内になかったので、新しく浴室隣の脱衣所部分に設けることにしました。これにより洗濯機用の給水と排水を新たに設置することになりました。当然これも費用にONです。
都市ガスからプロパンガスへ変更した理由とは?

今回の物件は都市ガスからプロパンガスへ変更しました。最たる理由は都市ガスを引き込んでいる敷地内の配給管がかなり老朽化していた為です。
これを交換した場合、交換する距離が10メートル前後なので10万円弱の出費が想定されます。都市ガスの敷地内の配管交換、新設費用は1メートルにつき1~2万円程度必要です。
給湯は都市ガス専用のボイラーがついていたのですが、10年以上空き家だったこともあり、正常に動作するはずありません。
給湯器やボイラーは都市ガスとプロパンガスで機種が違いますので流用できません。今回はどのみち給湯器を新設する必要があったので、これを機にプロパンガスに交換して給湯器もプロパンガス専用のものに交換することにしました。
ちなみに、今回給湯器は程度の良い中古がプロパンガス業者さんに在庫であったので、こちらを運よく無償提供して頂きました。給湯器不足の時期でしたので大変助かりました。
古民家リフォーム 電気関連工事の内訳とは?

電気関連の工事で実施したのは下記の項目です。費用は22万円です。
| 項 目 | 作業内容 |
| ブレーカー交換 | 単層3線対応のブレーカーに交換 |
| メーター設置(交換) | スマートメーターへの交換 |
| 200Vコンセント設置 | 100Vとは形状が異なるため、200Vエアコン設置には必須 |
| TVアンテナ交換 | 室内2か所へのアンテナケーブル配線含む |
| 100Vコンセント増設 | 5か所 |
| 引掛シーリング交換、新設 | 4か所 |
| ライティングレール設置 | レールは業者準備。照明器具は施主支給 |
| 一部配線交換 | 明らかに老朽化していた配線を交換 |
| エアコン取り外し、取り付け | 壁面塗装に伴い、設置済みエアコンの取り外し、再取り付け |
電気工事の特徴として、部材代よりも手間代(作業料金)のほうが圧倒的に高い、ということが挙げられます。工事内容や物件によっても違いがありますが、おおむね5分の3程度は手間代と考えてもよいでしょう。
私は電気工事士の資格を持っていないのでこれが適正どうかは何とも言えませんが、少なくとも自分ではできない工事がほとんどですので致し方ないと割り切っています。
例えば、大工工事は特段資格は必要ありませんのでDIYで自分で作業することも可能です(もちろんスキルはあることが前提です)。しかし、電気工事は電気工事士の資格がないと工事すらできません。
電気業者さんに依頼することは必要経費です。下手に自分でDIYすると作業ミスにより漏電やショートが発生し火災になることもありますし、そもそも法律違反ですので絶対に行ってはいけません。
その他にも和室をフローリング化し2部屋繋げて10.5帖にした為、 空調の効きが悪くなることが想定されるため、強力な200V仕様のエアコンを設置したのですが、肝心の200Vのコンセントが設置の段階になってないことが判明しました(確認していなかった私のミスです)。現状は電柱から3線は引き込まれていたものの、ブレーカーまでは単層3線が引き込まれていませんでした。
このままでは200Vのコンセントはエアコンが使用できません。そのため、ブレーカーを3線対応のものに変更し、200V専用のコンセントをエアコンの場所に設置、ようやく200Vのエアコンが使用できるようになりました。
古民家リフォーム 設備の施主支給を行った内容とその理由とは?

今回、リフォームにあたって下記の設備を施主支給しました。施主支給とは本来なら工務店など工事を行う会社で設備を準備してもらう所を敢えて施主(私たち)で購入し、取付だけを業者さんにお願いすることです。
今回は、下記の設備を支給し、取り付けをお願いしました。
| 項 目 | 価 格 |
| キッチンシンク(公団型 幅1600mm) | 約4万円 |
| 洗面台(TOTO LDCL075BAGEN2E 750mm幅) | 約2.5万円 |
| 照明(IKEA等複数)計8個 | 約3万円 |
| モニター付きインターフォン( Panasonic テレビドアホン VL-SE30XL) | 約1 万円 |
| ウォシュレット(Panasonic CH941SPF 温水洗浄便座) | 約1.5 万円 |
| トイレットペーパーホルダー | 約3千円 |
| 風呂場水栓(LIXIL シャワーバス水栓 BF-WM145TSG)シャワー付き | 約1.2万円 |
| 台所水栓 SANEI K1712-13 キッチン用壁付シングルレバー混合栓 | 約7千円 |
| 換気扇 (Panasonic 台所用換気扇 FY-25TH1) | 約5千円 |
| 浴室ドア(折れ戸LIXIL リクシル トステムSF型完成品 内付型 U-SF-07-○J) | 約2.5万円 |
なぜわざわざ設備を自分で購入するような面倒なことをする必要があるのでしょうか。私が設備を施主支給する理由は2点あります。
- 自分の内装イメージに合った設備を使ってほしいから
- コストダウン
1.については、リフォームの完成形にはある程度イメージがありました。そのため、取り付ける照明や洗面台などの設備もイメージに沿ったものを設置して頂く必要がありました。
しかし、これを業者さんにお任せしてしまうと、設備の選定や確認、了承の手間が増え、お互いの手間になってしまうことから、ここは自分で設備を選択、注文したうえで、業者さんの作業予定日までに現地に搬入し、業者さんにはこの用意した設備を取り付けて頂くことにしました。
2.については、同じ設備を取り付けて頂く際も、業者さんに準備して頂くより自分でネットなどで最安価格で購入したほうが一般的には安くなる可能性が高いです。
施主(物件オーナー)側から見るとコストダウンには役立つのですが、業者さんは設備の代金にも利益を載せている場合が多く、業者さんによっては施主支給を嫌がられることがあります。
また、業者さんから仕入れるほうが物によっては却って安いという状況も考えられます。
もし、ご自分の物件で設備などを施主支給したいとお考えの方は、必ず事前に業者さんに相談し、了承をもらってから行うようにしてください。
施主支給によりコストダウンできた金額には、業者さんの利益も含まれています。あまり自分のコストダウンだけを優先させずに、業者さんにもメリットがある形で発注してください。
最も安い新品キッチンなら公団型で決まり!

既存のキッチンはどう見ても使用できないので、新品交換するしかありません。
当然、なるべくリーズナブルなキッチンを探すのですが、購入したいサイズである幅1,600mmのキッチンはモノによっては数十万するものもあり、どう考えても無理です。
何とかならないかと探しているうちについに見つけたのが、この製品、なんと送料無料で4万円以下でした。これは良いです。いわゆる昔の公団住宅に使われていた規格のキッチンですね。
もちろんクオリティは戸建注文住宅で使われるような高級品に比べれば劣りますが、品質そのものは使用に全く問題なく、この価格でこの品質は素晴らしいです。
既存のキッチンを一生懸命掃除したり、リメイクシートを貼ったりと頑張るのもよいですが、場合によってはいっそのこと交換したほうが早いかもしれません。
最も安い新品洗面台はこの機種でした。超おすすめ!

洗面台もかなり傷んでいたので交換対象です。新しい洗面台は下記の条件で探しました。
- 幅が750mm
- デザイン性に優れていること
色々さがした結果、最も条件近かったのがTOTOのLDCL075BAGEN2Eでした。今回の場合、窓の関係で化粧鏡は設置できないので、化粧台だけの設置でした。価格は私の購入時は28,000円でした。
洗面台の幅は主に600mmと750mmの規格がありますが、幅600mmだと非常に窮屈に感じますので、今回は750mmの洗面台の設置を目指しました。
本当はシャワーを引き出して使えるシャンプードレッサーも導入したかったのですが、これは予算上泣く泣く諦めました。
モニター付きテレビドアホンは設置必須!おすすめはこの機種!

外でピンポンを押されたら室内からモニターで来訪者をチェックできるモニター付きインターフォンは最低限のセキュリティとして設置が必須と考えたほうが良いです。
私が特におすすめする機種は Panasonic テレビドアホン VL-SE30XLです。自宅の新築物件でも使用して特に満足しています。
この物件も、もともとついていたピンポンが壊れていたので交換せざるを得ませんでしたので、私が自宅で使用して十分満足しているこの機種を導入しました。
モニター付きテレビドアホンには注意点として、取り付けには電気工事士の資格が必要です。最近は工事不要な乾電池を使用するタイプなどもありますが、メンテナンス性を考慮すれば宅内配線を利用したこの機種が一番良いと思います。
今回の取り付けはほかの配線工事と一緒に電気屋さんにお願いしました。
ウォシュレットの交換は必須!安く仕上げるならこれがおすすめ!

今回の物件はトイレをリフォームされており、状態は良かったのですが、それでも最低限、ウォシュレットは新品を装着したく、便座部分のみ購入して購入しました。
今回選択したのはPanasonic CH941SPF 温水洗浄便座です。
脱臭機能こそありませんが、そのほかは十分すぎる機能を持っており、本当におすすめです。最近値上がり傾向にあるのが気になりますが…。
今回、取り付けは水道工事屋さんにお願いしました。
古民家リフォーム DIYした箇所と材料の内訳とは?
今回、予算が限られていたこともあり、塗装など、自分でもできる部分は極力DIYを行いました。クオリティは当然プロには劣りますが、限られた予算ではやむを得ない所です。
今回DIYを行った箇所と使用した材料は次の通りです。
| 項目 | 作業内容・箇所 |
| 防水セメント40Kg | 風呂場の新たに造作した壁部分に防水セメント施工 |
| 漆喰系塗料 32kg | メインの和室、玄関、1F廊下部分に塗布する漆喰系塗料 |
| シーラー 12kg | 漆喰系塗料の下塗り用 |
| 浴槽塗料 | 専用のもの |
| 木部塗料 | 水性の室内木部用塗料 |
| その他 | コーキング、掃除道具など |
今回、基本的に作業は外注したのですが、室内の壁の塗装や浴室の防水工事などはDIYしました。
和室の壁塗装は漆喰系塗料が相性バッチリ!

今回1F和室の居室や廊下、玄関部分の壁、一部の柱は塗装することにしました。この物件の和室の壁は上記の画像のような「繊維壁(せんいかべ)」と呼ばれる材料で仕上げられており、妙なキラキラが入った素材がノスタルジーを誘います。

ただ、この壁はどうしても古めかしく、イメージにも合わないので、塗装します。普通の塗料でもよいのですが、調湿、防臭、抗菌などの効果を狙って漆喰系の塗料を使うことにしました。
色はクリーム色です。これは強くお伝えしたいのですが、築古物件の壁などを塗装するときは、純白ではなく、クリーム系、オフホワイト系の色を選んでください。
そのほうがマッチしますし、真っ白の塗料だと塗った部分だけやたら白く浮いてしまいます。ちなみにこの塗料では、真っ白な「純白」ではなく、少し黄色がかった「真珠」を選択しました。
漆喰というと、ドロッとした物体をコテで塗るイメージがありますが、今回使用した塗料は、液体状でローラーや刷毛で塗れるとても便利な塗料です。
こちらは改めて使い勝手や塗装方法などをご紹介しようと思います。
もう一つの注意点としては、絶対にこの塗料を直接和室の壁に塗ってはいけません。必ず下地処理が必要です。下地処理しないと色ムラが起きたり、最悪塗装面が材料ごと剥がれてきます。
下地処理は、最初にシーラー(水性)と呼ばれる塗装面を固める塗料を全体に塗っておき、十分乾燥させます。
これで初めて漆喰系塗料の塗装に入れます。ちなみにこの漆喰系塗料は一度塗りでは塗装面の色ムラがひどく、乾燥してからもう一度塗装する二度塗りが必須です。
使用した塗料の量は下記の通りです。どの現場でもそうなのですが、思った以上に塗料は消費が早いです。塗料は十分な量を準備しましょう。迷ったら少し多めを用意するくらいがよいです。
| 塗った場所 | 居室、縁側、廊下、玄関、計17帖程度 |
| 使用した漆喰系塗料の量 | 32kg(16kg缶×2) |
| 使用したシーラーの量 | 12kg(4kg×3) |

塗装した後はこのような色になります。画像が遠すぎてわかりずらいかもしれませんが、かなり雰囲気が出てきました。
そして、何より変わったのが「空気」。漆喰の消臭、調湿効果はダテではなく、空気が本当に入れ替わったような気分になります。写真でお伝え出来ないのが残念ですが、本当にこの塗料はおすすめです!
古民家リフォーム浴室の工事内容とは?
浴室の作業内容は大きく分けて、浴槽塗装と壁の防水加工の2つを行いました。浴槽塗装は浴槽の交換が難しい場合でも簡単に新品のようにできるので本当におすすめです。
浴槽塗装は最初に浴槽全体を240番と320番の耐水ペーパー(紙ヤスリ)で十分に研磨した後、浴槽塗料専用の塗料を2階に分けて塗装します。



施工後は浴槽が新品同様に生まれ変わります。この部分も壁面の防水加工と併せて別の機会で紹介します。
いよいよリフォームが完成!

そんなこんなで4か月かけてようやくほぼ完成というところまでこぎつけました。
予想以上に建具などに予算が掛かってしまい、DIYする部分を増やしたり、妥協せざるを得ない部分がでましたが、それでも何とか長らく空き家だった古民家を再生できました。
この記事の情報が、今後古民家リフォームをされる方のお役に少しでも立てば幸いです。なお、ここで書ききれなかった外構部分や浴室周りのDIYなどはなどは改めてご紹介しますね。

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